昨秋、JR東海やJR西日本での新幹線の予約サービス「エクスプレス予約」の仕様が色々と変わりました。また、今年の春からは、JR東日本の一部区間でも「タッチでGo!新幹線」がスタートし、スマホをかざして新幹線に乗ることができるエリアが広がっています。今回のブログでは、便利になった点や注意点を紹介したいと思います。

往復割引が適用されるエクスプレス予約

スマホで新幹線に乗る方法についてお話しする前に、昨秋のエクスプレス予約の変更点について、おさらいしてみます。

エクスプレス予約は従来、年会費1,080円を必要とする専用のクレジットカード「エクスプレスカード」を保有する利用者が、会員価格で新幹線に乗ることができる予約サービスでした。昨秋からは、従来のサービスに近い「EX予約」と、ライトユーザ向けの年会費無料の「スマートEX」という2種類のサービスを提供しています。

この昨秋のサービス改編で、Apple PayのモバイルSuicaにも対応したことで、スマホをかざして新幹線に乗る機会も増えました。

ちなみに、この時もう一つ大きな変更点がありました。 通常、JRで片道601km以上の区間を移動する場合、行きと帰りの乗車券を往復で購入すると運賃が1割引されます。私の故郷の岡山は、東京からだと601kmを超えます。帰郷する時は、乗車券を往復で購入して1割引を受けられるのに加え、エクスプレス予約で会員価格の特急券「e特急券」を購入することで新幹線のコストを抑えていました(夫婦2人で移動する場合もしくは1人で移動する場合はIC早割などの便利で安い商品があります)。エクスプレス予約で複数人分の新幹線を手配したのでは、乗車券の往復割引を受けられなかったからです。

しかし、昨秋の改編で、「EX予約サービス(往復割引)」というサービスが始まり、EX予約でも往復割引を反映したチケット(特急券と乗車券が1枚にまとまっている)を6人分まで買えるようになりました。

特急券と乗車券をそれぞれに手配する手間がなくなり喜んでいたのですが、1つ、見落としていたことがありました。「EX予約サービス(往復割引)」で手配したチケットは新幹線専用のチケットのため、新幹線以外の在来線を利用することができません。 新幹線に乗る前に、東京駅在来線構内で駅弁を買って、新幹線改札を通る、といったことができなくなっているため注意が必要です。

EX予約でも、スマートEXでもスマホで乗れる

さて、話をスマホで新幹線に乗ることに戻しましょう。前述の年会費を支払う「EX予約」、年会費無料の「スマートEX」、どちらを使ってもスマホを使って新幹線に乗車することができます。

「EX予約」には、EX予約専用のICカードがあります。このカードの代わりに、スマホ内にダウンロードしたモバイルSuicaアプリを使うことができるようになりました。モバイルSuicaに、EX予約専用ICカードと紐付いたエクスプレスカードの番号を設定すると、ICカードではなくスマホをかざして乗車できるようになります。

「スマートEX」は、スマートEXのサイトやアプリから、支払いに使う手持ちのクレジットカードと改札を通過するときに利用する交通系ICカードを登録すれば、利用できるようになります。登録する交通系ICカードとしてモバイルSuicaを設定すれば、スマホをかざすことで新幹線に乗車できます。支払いは、登録した手持ちのクレジットカードで行われます。

JR東日本のタッチでGo!新幹線はSuicaの残高で新幹線に乗る

今春始まったタッチでGo!新幹線は、Suicaの残高で新幹線の料金を支払います。
・東北新幹線:東京~那須塩原間
・上越新幹線:東京~上毛高原間
・北陸新幹線:東京~安中榛名間
の区間で利用できます(大宮駅または高崎駅で新幹線の改札口から出ず、別の方面の新幹線に乗り継ぐ場合は利用できません)。

みどりの窓口に並ぶより200円などいくらか割安になるものの、東北、上越、北陸新幹線にお得に乗ることができる「トクだ値」切符ほどの割引は期待できません(トクだ値の割引率は15%や35%など)。

一方「トクだ値」切符は、そもそも座席数が限られています。タッチでGo!新幹線は、急な出張で新幹線に急いで飛び乗るシーンなどで役に立ちそうです。初回のみ利用開始登録が必要なので、チャージ専用機などで設定だけしておくと、東北、上越、北陸方面への出張が多い人は安心でしょう。

いずれのサービスも複数人で利用をするときには、各々がサービスに登録をしたり、スマホではなくチケットを発券する必要があります。

スマホを利用することで得をするというよりは、便利になったサービスの対象ICカードの代わりにスマホを使うことで、より利便性を上げるという感覚の方が近いかもしれません。対象区間や初期設定をしっかり確認して、割引も、さらなる利便性も得られたら嬉しいですね。

スマホを使って利用できるサービスや商品は様々な分野で広がりを見せています。前回のブログ、必要な時だけ保険、1日保険・オンデマンド保険、も合わせてご覧ください。


執筆者:風呂内亜矢

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)、宅地建物取引士。1978年生まれ。岡山出身。 IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです~お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか~』(祥伝社)等がある。

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