2月も後半に突入しました。「今年こそ、無駄使いをやめて節約しよう」「去年までできなかった貯金をするぞ」と意気込んでいた方もそうでなかった方も、このブログが家計の管理について再考するきっかけになればと思います。

今回は一歩進み、お金には“目的別のカテゴリー”があることを知ったうえで、家計改善をしてみませんか。将来に必要なお金、人生を豊かにするためのお金などにも目を向けることで、家計のやりくりにも張り合いが出てくるはずです。ブログでは、家計改善で意識したい「お金の目的別カテゴリー」をご紹介します。

家計改善は節約だけ?お金の目的別カテゴリーを知ろう

「お金はとにかく節約するのが良い」と、お金を使うことに抵抗を感じる人は多いのではないでしょうか。しかし、お金はただ貯めればいいというものではありません。お金には「使う」「守る」「増やす」そして、「備える」という機能があります。これらをバランスよく行えば、自分の好きなことにお金を使いながら、将来のために資金準備もでき、安心してより良い人生を送ることができるのです。

そして、この4つのお金の機能は、より具体的な目的ごとに分けて考えると、とても有意義な使い方ができます。これまで、お金を貯め込むことしか考えていなかった人も、新年の家計改善には「お金の目的別カテゴリー」という視点を取り入れてみましょう。お金は、以下のようなカテゴリーに分けることができます。

①日々の生活や未来に<使う>お金
a.生活費や不定期な出費のためのお金
「使う」お金は、大きく2つに分けることができます。まず一つ目は、日々の生活費や、結婚のお祝いなど突然の出費に備えておくお金です。最近ではキャッシュレス化が進み、現金を持たずとも買い物できる店舗が多くなりましたが、クレジットカードなど電子決済に対応していない店で購入する場合に備えて一部を現金で用意しておきましょう。また、生活費と突然の出費に備えるお金は、口座を分けて管理するとごっちゃにならず使う時に困りません。

家計改善がうまくいかない人の中には、「収入が全て使うお金になっている」ケースがよくみられます。つまり、将来のためにコツコツ準備しておく仕組みがないため、いざ必要になった時は生活費を切り崩すことになり、不安です。そうした事態を避けるには、日々の生活で使うお金と、この後紹介するその他のお金を分けておきましょう。

b.夢を叶えるためのお金
「使う」お金の二つ目は、「夢を叶えるためのお金」です。お金は、生活のためや必要なことに備えるだけのものではありません。夢を叶えるために使ってこそ、意味のある使い道です。〇年後に家族でハワイ旅行へ行きたい、海外留学がしたい、好きな車が買いたいなど、人生を豊かにするためにお金を準備しましょう。将来の夢や欲しいもののための資金は、先に貯めておけば、「お金を使ってしまった」という罪悪感なく楽しく使うことができますよ。

②近い将来必要な<守る>お金
子どもの教育資金や住宅資金は、将来必要になるお金です。これらは、人生を送るうえで特に大きな金額がかかり、「人生の三大資金」のうちの二つとなっています(もう一つは老後資金)。教育資金や住宅資金は、5~10年のうちに使う予定のあるお金であるため、定期預金など安全性の高い商品で「守りながら」確保します。

③遠い将来必要な<増やす>お金
老後資金は、10年以上使わないお金として、長い期間をかけコツコツ増やしていきます。株式や投資信託などを活用し、リスクを取りながらも老後までの時間を味方につけ、最終的にお金を増やすことを目指した運用を行いましょう。

④もしもの時に<備える>お金
人生は、何が起きるかわかりません。楽しいことだけではなく、病気や死亡などのリスクもありますので、それらが起きた時に備えておく必要があります。一般的には、保険という形で自分に必要な保障を確保します。

ただし、民間の保険に頼る前に、健康保険でまかなえる保障を確認し、どのような使い道もできる預貯金を増やしておくなどといった備えが大切です。もしもの時に備える保険は、「使うお金」である現金とのバランスを取りながら、一般論ではなく自分のケースに当てはめて考え、過不足なく準備しておきましょう。

「平均的な家計簿」は何にいくら支出している?

目的別カテゴリーで自分のお金を見ると、家計だけでなく資産全体を俯瞰的に眺められると思います。では最後に、視点を目の前に戻し、「平均的な家計の消費支出の内訳」を見てみましょう。家庭によって、お金を「何にいくら使っているか」は様々ですし、もちろん、家族構成も影響します。ただし、平均から大きくかけ離れている場合は、使い方を見直す必要があるかもしれません。家計に占める支出項目ごとの金額と割合を記載しましたので、ご自身の家計と見比べてみてください。

お金の目的別カテゴリーで新年の家計改善をしよう 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)平均速報結果の概要(要約)」を元に計算

ちなみに、「住居」は賃貸の家賃や持ち家の修繕費等となり、住宅ローンの返済はここには含まれません。平均的な家計とご自身の家計を見比べてみて、どうでしょうか。「明らかに出費が多い」もしくは「バランスが悪い」と感じる支出項目があれば、今年は改善ポイントにしてみましょう。

また、データからは貯蓄額はわかりませんが、家計に占める「貯蓄・投資(増やす)」お金の割合は、17~20%前後を目安に考えましょう。自分が毎月いくら貯蓄に回せているか確認し、全く足りていないようであれば、お金の流れから見直してみる必要があります。

今も未来も明るくする家計改善を!

お金を目的別に分けて管理すると、将来への不安が和らぎ、生き生きと過ごせるようになります。ただお金を余らせようとするのではなく、「これは何のために取っておくお金?」と、使い道に明確なビジョンを持ってみましょう。今の生活を豊かに、そして、未来も明るくするような家計改善を目指したいですね。


執筆者:武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。1983年埼玉県生まれ。会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやコラム執筆を行う。独立後は、起業のコンサルティング業務とともに、執筆や個人マネー相談、メディア出演などを中心に活動中。著書に『いちばん稼ぎやすい簡単ブログ副業』(河出書房新社)がある。

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