「給料以外に収入があれば、もしもの時に安心」と考え、投資に興味を持つ人は多いようです。ただし、投資といっても種類や手法はさまざま。また、投資を始める前にはひと通りの内容を学んでおきたいものです。自分の投資スタイルを見つけた人は、どのようなきっかけで投資を始め、どのように勉強したのでしょうか。

今回は、本業のかたわら、株式投資を行うAさん(40歳・男性)と不動産投資を行うSさん(38歳・女性)の事例をご紹介します。

自分の投資スタイルを見つける方法

AさんとSさんは、数ある投資方法の中から、どのように自分に合う投資方法を見つけたのでしょうか?

<身近で興味が持てる株式での投資を選んだAさん>
Aさんが株式投資を始めたきっかけは、友人の知り合いが株式など金融商品だけで生計を立てているという話を耳に挟んだことでした。それまで、投資で儲けている人の話は、インターネット上の記事等で見かけることはありました。しかし、実際にそういう生活の人が自分の身の回りにもいることを知り、投資に興味を抱くようになったそうです。Aさんは、「自分は生計を立てるところまでは望まないが、少しでも何かの足しになれば」と投資について調べるようになりました。

ネットや書籍、雑誌などから、株式投資、FX(外国為替証拠金取引)、投資信託、不動産投資などを中心に、様々な投資についてひと通りの内容を確認しました。

はじめに関心を持ったのは、不動産投資です。手間がかからないため本業の妨げにならず、当初のイメージより安定的に収入が得られそうな点に好感が持てました。しかし、ローンを組んで大きなお金を借りることにはどうしても抵抗感がありました。手ごろな物件を現金で一括購入するスタイルも知りましたが、それでも気乗りがしません。

そして、投資について学ぶ過程で「不安になるような投資は本末転倒」という言葉に共感し、自分にとっていくら条件が良くても、「性格的に合わない方法は選択しない」と決めたそうです。24時間取引のできるFXにも惹かれましたが、投機的な要素が大きいと感じました。最終的にAさんは、「最も身近で興味が持てそう」という理由で、株式投資を選ぶことにしたといいます。

<自分の働き方に合っていると考え、不動産投資を始めたSさん>
不動産投資をしているSさん。Sさんが投資を始めたきっかけは、学生時代の後輩に再会したことでした。彼女は、数年前から副業として不動産投資を始め、現在は3件の物件を所有しているのだそうです。名の知れた企業に勤め、安定した収入を得ていたSさんですが、「会社員だからこそローンが通りやすく、不動産投資には向いている」という後輩の言葉に影響され、不動産投資を始めてみたいと思い立ったということです。

どのような方法で投資を勉強した?

それぞれ、株式投資と不動産投資を始めることにしたAさんとSさん。では、どのような方法で投資を勉強したのでしょうか。

<Aさんの場合:入門書や証券会社のウェブサイト、セミナーで勉強>
株式投資を行うと決めてから、Aさんは様々な方法で情報収集を始めました。株チャートの見方や用語など基本な知識は、株の入門書や証券会社のホームページなどから充分得られます。

また、ひと口に株式投資といっても多様な投資スタイルがありますので、異なる手法の書籍を何冊か購入して学んだり、株式投資で利益を出している人のブログを参考にしたりしました。特に、証券会社の開催するセミナーは、最新情報が得られ、足を運ぶだけの価値があったそうです。

比較的短期での値上がりが期待できそうな「テーマ株」に興味を持ったこともありましたが、結局は、業績を伴っていると判断できる銘柄を選択する手法に落ち着きました。日々の情報収集や知識の取得を欠かさず、中長期的な視野で投資を続けているそうです。

<Sさんの場合:投資家コニュニティに参加して生の声を聞く>
Sさんはこれまでも投資や資産運用には興味があり、株主優待を狙った株式の保有や、積立型の投資信託、外貨預金などを実践してきました。しかし、不動産投資のような資金の大きな投資は初めて。実際に始める前に、情報収集や勉強はしっかりしておこうと決めていたそうです。ネットからの予備知識も得つつ、投資全般の基本的知識が学べる書籍や不動産投資の入門書、関連書籍を購入し、知識を身につけました。投資を始めるきっかけとなった後輩に話を聞きながら、不動産投資セミナーや投資家の集まりにも何度も足を運びます。

中でもSさんは、投資家コニュニティで得られるサラリーマン大家さんの声を重視したそうです。ネットや書籍でも不動産投資の事例はいくつも見ることができましたが、コミュニティで多くの投資家と接するうち、自分と年齢や性別、収入、職業など似た属性の人と知り合うことができ、不動産投資の手法の中でも、自分にどのような方法が向いているのかをイメージすることができたと言います。

成功事例はもちろん、失敗談やその他の経験談を直接聞く機会は、何にも代えがたいほど貴重だったそうです。Sさんは現在、まずはワンルームマンションの一室を購入し、不動産投資をスタートさせています。

自分に合う投資方法を知るポイントとは

自分に合う投資方法を見つけ、無理なく続けていくためには、まずは情報を集めて多くの選択肢を知っておくことが重要と言えそうです。また、ネットや書籍の情報だけでなく、専門知識や経験を持つ人の話を聞きに行くことは、何より大切なことでしょう。参考になるというだけでなく、実際に自分が投資を始めるかどうかに関わらず、情報を求めに行く姿勢は投資で成功するために欠かせないことだからです。そして、人生をより良くするための投資ですので、リスクを理解し納得した上で、自分が穏やかな気持ちでいられる方法であることも重視したいですね。


執筆者:武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。1983年埼玉県生まれ。会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやコラム執筆を行う。独立後は、起業のコンサルティング業務とともに、執筆や個人マネー相談、メディア出演などを中心に活動中。著書に『いちばん稼ぎやすい簡単ブログ副業』(河出書房新社)がある。

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