今年、3月にマレーシアに出かけましたが、期せずして現金を1円も現地通貨に換金することなく帰国することになりました。海外でもタクシーにアプリで乗れ、カードをはじめとした決済手段が広がっています。

スマートフォンを使いこなすことで、海外旅行もよりお得で便利になりそうです。具体的にどのようなサービスを使うとお得感を得られるか、私の経験を例に見ていきたいと思います。

タクシーはアプリを使えば安心かつ経済的

GrabやUberなど、海外でタクシーを呼び出し、支払いも済ませてしまうことができるアプリが浸透しています。不慣れな土地でタクシーを頼む際、正しく目的地に到着できるか、妥当な金額で支払いを済ませられるか心配なこともありますね。

タクシー配車アプリを使えば、地図上で乗降車する場所を指定でき、口コミが確認できるため、安心して利用しやすくなります。

注意点としては、アプリや国、端末によって本人確認でつまづくことがある点です。私自身は2017年7月のシンガポール、2018年3月のマレーシアでは本人確認後、SIMを差し替えたiPhoneでGrabを利用することができましたが、2018年4月の台湾でUberを利用することには失敗しました。SIMとデバイス、アプリの本人確認作業がうまく機能しなかったようです。

目的地とアプリ名などで、利用経験者のブログを確認するなどした方が安心でしょう。国によっては、GrabやUber以外のタクシー配車アプリの方が使いやすいケースもあります。

タクシー配車アプリの金銭的なお得を考えると、支払いがアプリで済ませられるため、現金を使わずに済みます。また、アプリ独自でポイントがたまることもあります。

先のマレーシア旅行の例だと、316.5RM(8,546円相当)の利用で、25RM(675円相当)と約8%にあたる割引を受けることができました。

現地通貨を現金で用意する場合、日本円→現地通貨でレートの差による手数料がかかり、現地通貨が余ってしまうと日本円に戻すなどして、往復の手数料が発生することになります。支払いに現金を使わなければならないシーンを減らせることは、家計の観点でもメリットが大きいです。

そのiPhone、海外での支払いにも使えます

海外で現金を利用せず、両替の手数料を抑える方法としては、これまで主にクレジットカードが主役でした。現金を両替することに比べて手数料も安い傾向にあり、現地通貨を余らせてしまうかもしれないわずらわしさからも解放されます。

近年ではクレジットカード以外にも、VISAやMasterCardなどの国際ブランドが提供する、即時払いのデビットカードや、前払いのプリペイドカードも広がってきています。読み取り方式も、カードリーダーに差し込む(ディップ)タイプや、スリット部分にスライドする(スワイプ)タイプのような”接触型”だけでなく、かざして読み取る”非接触型”も広がってきています。

日本で発売されているiPhone(7以降)などでは、従来TypeFと呼ばれるSuicaかiDかQUICPayの日本で使える非接触規格での決済が可能でした。2017年の秋ごろからは、世界で利用できるTypeA/Bなどを利用するMasterCardなどの非接触決済も現実的に使えるようになってきています。

一般的に使いやすい具体的なカードとしては、mastercardコンタクトレスに対応した三井住友カードや、dカードをiPhoneに取り込み、海外でApplePay決済をすることなどが可能となっています。

カードを店員に渡すことなく、タッチで決済でき、日本と変わらない感覚で買い物を済ませることができ、安心感や利便性も向上します。

モバイルルーターではなく現地利用可能なSIMを使用

海外でインターネットを使うために、モバイルルーターを契約する人も多いかもしれません。しかし、現地で利用できるプリペイドSIMを活用する方がメリットが大きい場合もあります。

現在、3大キャリアで購入したiPhoneも簡単にSIMロックが解除できるようになっています(分割購入の場合は購入から100日超)。SIMロック解除の設定をすれば、現地で利用できるプリペイドSIMをさしてインターネットに接続することができます。

日数や渡航先にもよりますが、通常の旅行では、モバイルルーターの契約に3,000円やそれ以上の費用がかかります。海外利用ができるプリペイドSIMは8日間4GB利用でき1,500円のものなどもあり、価格も抑えられる傾向にあります。ちなみに、現地で現地専用SIMを購入される方もいますが、私は周遊プリペイドSIMをAmazonで購入し、国内で動作検証しました。

モバイルルーターでは、日本国内で電源を入れると追加の通信費がかかるケースもありますが、日本も対象となっているプリペイドSIMであれば、国内で刺して動作検証をしてから旅立つこともできます。

タクシー配車アプリ、決済手段、プリペイドSIMなど、スマホをより便利に使いこなすことで、海外旅行をよりお得に便利に楽しむことができたらうれしいですね。


執筆者:風呂内亜矢

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)、宅地建物取引士。1978年生まれ。岡山出身。 IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです~お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか~』(祥伝社)等がある。

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