『大抵のことは20時間あればマスターできる』これを聞いて、読者のみなさんはどのように感じますか?「意外とイケるかも?」それとも「いやいや、そんな簡単いかないでしょ!」さてどちらでしょうか。

実際に試してみた

この主張は、ベストセラー作家ジョシュ・カウフマンの著書『たいていのことは20時間で習得できる』の中で唱えられているものです。一方で、物事をマスターするには1万時間が必要だという主張もあります。こちらはマルコム・グラッドウェル氏のベストセラー『天才!成功する人々の法則』で唱えられていることであり、カウフマンの主張とは一線を画す内容です。

どちらが正しいかはとらえ方次第ですが、20時間である程度なんでもマスターができるのであれば、こんなに嬉しいことはないですよね。というわけで、著者である私自身が20時間で物事をマスターできるかを検証してみました!

テーマにしたのは、「ルービックキューブ全面揃えを2分以内にできるようになる」ことです。結果、実際にルービックキューブ初心者だった私が、6面全面を約2分でそろえられるようになったのです!こちらが、その動画です。http://bit.ly/20QKG6vその際に必要なのはたった一つのことでした。それは、『具体的に表した目標を数時間ずつに区切って達成していく』ことです。

目標を具体的表現する

何かを達成しようとするとき、必ず目標を立てますよね。たとえば、歌がうまくなりたいとか、英語が話せるようになりたいとか、人それぞれ目標があると思います。その際にまず、必ずやらなければならないことがあります。それが、「目標を具体化」することです。

さて、「具体的」とはどういう状態のことを言うのでしょうか。ここでは、数字で表せることや、ほかのだれが見ても明確にわかることであれば、具体的であるとしておきましょう。たとえば、単に「歌がうまくなりたい」では聴く人によって評価が分かれます。これを「カラオケマシーンで90点越えを平均して出せるようになる」であれば、より具体的になったといえるでしょう。

そのほかにも「英語が話せるようになりたい」のであれば、「インターネット英会話のフリートークで30分話題を途切れさせずに話せるようになる」であれば、具体的です。このように、目標を具体的に表現することによって、だれが見ても「達成できた/できなかった」を明確にすることができます。

目標を1時間ずつに区切って少しずつ達成する

目標を明確にできたら、次にやることは「最終目標を数時間刻みで達成できる目標に区切る」ことです。私の場合は以下のようにやりました。

  1. 0~2時間:6面そろえるための方法の調査(ネットや書籍などを見てやり方を調べる)

  2. 2~5時間:1面そろえられるようになる

  3. 5~8時間:1面を30秒以内でそろえられるようになる

  4. 8~10時間:1面~6面をそろえるための流れを覚える

  5. 10~12時間:書籍を見ながら6面をそろえられるようになる

  6. 12~15時間:書籍を見ずに6面をそろえられるようになる

  7. 15~17時間:5分以内に6面をそろえられるようになる

  8. 17~20時間:2分以内に6面をそろえられるようになる

いかがでしょう?数時間の中で達成できる目標が具体的に示されているのがお分かりになると思います。このように、具体的な目標を小さな単位で区切って達成していくようにすると、大きな目標でも20時間あれば達成できるようになるのです(ルービックキューブが大きな目標かどうかは置いておいて・・・)

もちろん、どう考えても20時間ではできないような目標は、ちょっと難しいかもしれませんが、大きな目標も目の前の一歩から始まります。目の前の一歩を、具体的にどこまでどのくらいの時間をかけて進めるのか。これをしっかり徹底すれば、間違いなく目標を達成できるのです。

著者プロフィール

堀江賢一

1977年生まれ。福岡県育ち。九州大学大学院理学府修了。中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー(AFP)。大手電機メーカーにてグローバルSCMプロジェクトやインターネットコンテンツ配信システムの販売、事業部改革プロジェクトなどに携わる。システム開発、販売、組織改革と、企業組織活動のあらゆる面を経験。その後コンサルティング企業を経て、現在はインターネット企業で、クラウドの事業戦略やマーケティング戦略の立案と実行に尽力している。戦略と実行計画の立案、プロジェクト推進が得意。趣味はアカペラとテニス。友人と5人でアカペラユニットを組んでおり、結婚式などで歌を披露している。全日本テニスランキング保持者。

公式サイト:取材の学校