マイホーム購入、老後資金など人生のイベントにはお金がかかります。手取り収入をすべて使い切ってしまうのではなく将来のために貯める必要があります。限られた収入を最大限に活用するためには食費や交際費など費目ごとに予算を立てることが大切です。 

基本生活費は手取り月収の6割程度

家賃、光熱水道費、食費など生活をする上で必ずかかるお金があります。この基本生活費にかけるお金は手取り月収の6割程度と考えて、入社したばかりで手取りが少ない場合は7割程度になっても大丈夫です。例えば、手取り月収が20万円で一人暮らしのAさんの場合の例で考えてみましょう。

住居費
6万円 (手取りの30%程度。社宅やルームシェアの活用も節約効果大)

光熱水道費
1万円 (手取りの5%程度 電気5000円・水道2000円・ガス3000円程度)

食費
3万円 (手取りの15%程度。自炊費・ランチなど外食も含む)

通信費
1万円 (手取りの5%程度。携帯・プロバイダ料金等。格安スマホの活用も効果大)

交通費
6000円 (通勤費が会社支給の場合は休日の交通費など)

保険料
2000円 (医療保険 独身時代は最低限の医療保険などに絞る)

生活用品費
2000円 (シャンプー、せっけん、トイレットペーパーなど)

合計
12万円(手取り月収の60%)

予算立てで一番注意をしたいのは、住居費や保険料など毎月必ず一定の金額でかかる 固定費です。いったん契約すると変更に手間暇もかかるため、最初から金額が大きくならないよう注意しましょう。

実家暮らしの場合は家賃、光熱水道費、食費の一部などを親が負担をしてくれる場合も多いでしょう。できればその分、少し実家にお金を入れたいところ。実家に入れる金額は、3万円~5万円程度の人が多いようです。

お楽しみ費は手取り月収の2割程度

次に生活をする上で必ずしも必要ではないけれど、お金をかけることによって生活を豊かにしてくれるお楽しみ費(交際費、教養・娯楽費、被服・美容費など)の予算について考えていきましょう。お楽しみ費全体の予算を2割程度と考えて。実家暮らしで基本生活費があまりかからないという人はその分お楽しみ費にかける割合を増やしてもよいでしょう。お楽しみ費のなかでの配分の目安を先ほどのAさんのケースで考えてみましょう。

交際費
(飲み会、デート、パーティー等) ⇒ 2万円 (手取りの10%程度。)

教養・娯楽費
(図書費、スキルアップ費、習い事) ⇒ 1万円 (手取りの5%程度。)

被服・美容費
(洋服代、化粧品代) ⇒ 1万円 (手取りの5%程度。)

合計
4万円(手取り月収の20%)

人によっては交際費にはあまりお金をかけないけれど、教養・娯楽費(あるいは被服・美容費)にもっとお金をかけたいという人もいるでしょう。その場合は、お楽しみ費のなかでの配分をかえてももちろんOKです。お楽しみ費が過大になり過ぎて基本生活費を圧迫するということがないように注意をしましょう。

貯金は手取り月収の2割程度

最後に将来のために貯めたい金額を考えていきましょう。最低限貯めたいお金は手取り月収の10%程度です。「人生のイベントに必要なお金はHOW MUCH?」でもお伝えしたほうに先々でお金が必要になるので貯金できる時に貯めておきたいからです。

また、毎月の支出以外にも、旅行、大きな買い物など年間を通してお金が必要になる時も出てきます。予備費として手取りの10%程度を貯金しておくと安心です。

貯金 A
将来のためにとっておく貯金 ⇒ 2万円 (手取りの10%程度。)

貯金 B
予備費として蓄えておくお金 ⇒ 2万円 (手取りの10%程度。)

貯金 Bがあると、大きな支出が発生しても貯金Aを取り崩すことなく対応ができます。ボーナスがある人はボーナスで大きな支出をやりくりしてもよいでしょう。その場合は必ずしも月々から予備費貯金(貯金 B)をする必要はありません。

いかがでしょうか。上記の予算を一つの目安にして毎月の支出のやりくりをしてみてください。予算を少し意識することにより倹約効果も生まれるものです。

著者プロフィール
花輪陽子 1978年三重県生まれ。ファイナンシャルプランナー(CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。元外資系の投資銀行に勤務。リーマンショックで「夫婦同時失業」を経験し、現職に転身。テレビ出演、雑誌監修など多数。著書に『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)『お金持ちになる女はどっち?』(PHP)など。

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