「アプリで家計簿を見ているものの、貯金がなかなかできない」という人も多いかもしれません。目の前にお金があるとつい使ってしまう、という人はとても多いです。目の前の誘惑からお金を守るためには、取り崩しにくい貯金の仕組みを作ることです。具体的には、生活費を引き落とす口座とは別に「貯金用の口座」を作ることです。

貯金用の口座はできれば2つあるとベストです。一つは「プール用口座」です。冠婚葬祭や旅行など急にお金が入り用になった時にやりくりできる口座です。もう一つは老後用など「長期的な貯金口座」です。この口座は基本的に崩さないようにしましょう。

四分の一天引き貯金法とは

明治時代に林学博士として明治神宮の森などを設計しながらも、勤倹貯蓄の生活と投資で大きな財産を築いた本多静六博士の提唱した方法に「四分の一天引き貯金法」があります。「あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加のもとに繰り込む」というものです(本多静六『私の財産告白』実業之日本社)。

銀行の積立定期預金や勤務先で財形貯蓄や確定拠出年金(401K)などを利用してお給料が入ったら自動的に別口座に移してもらうと楽です。収入の1/4はハードルが高いので最初は収入の10%、無理なら月1万円でもよいので確実にできる金額から始めるとよいでしょう。もう少しできそうと思ったら金額を増やしていけばよいからです。最初からあまりにも無理をすると途中で解約をするなどくじけてしまいます。

プール用口座で貯金口座を守る、2重の備えを

また、ボーナスはプール用口座に移し、半年分の臨時費用に備えたいものです。毎月の支出以外にも急な医療費など緊急にお金が必要になることがあるからです。プール用口座に備えがあれば貯金口座を解約せずに済みます。貯金を長期間継続させて成功させている人の多くはこのように2重の備えができている人が多いものです。

クレジットカード使用は、マネーツリーアプリで利用額を確認

最後にクレジットカードの使い方を制限しましょう。クレジットカードを制限なく使ってしまうと、いとも簡単に貯金を減らしてしまうことになります。クレジットカードがあると気が大きくなってしまうという人は携帯料金など固定費の支払いや経費の立て替えなど絶対必要な支出のみに留めるのも手です。

また、クレジットカードは利用日から引き落とし日までにタイムラグがあるために家計管理を複雑にします。マネーツリーアプリでカードの利用額を確認し、引き落とし予定の金額を常に頭に入れておきましょう。このように貯金を継続するには、よい行動を自動化し、よくない行動に制限をかけることが重要になります。

(イメージ図)
iOSCreditCard


執筆者:花輪陽子

1978年三重県生まれ。ファイナンシャルプランナー(CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。元外資系の投資銀行に勤務。リーマンショックで「夫婦同時失業」を経験し、現職に転身。テレビ出演、雑誌監修など多数。著書に『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)『お金持ちになる女はどっち?』(PHP)など。