本を読むのは好きですか?好きではない方も、1冊か2冊は読んだことはありますよね。今回は、本の読み方について考えてみたいと思います。

視点を変える!効果的な本の読み方 ビジネス書編

まずはビジネス書についてです。このブログをご覧になっているみなさんならば、ビジネス書をよく読まれるのではないでしょうか。ビジネス書を選ぶときには、何かしらご自身で興味があり、またそこに書かれている内容を自分の糧にしたいと思っている場合がほとんどだと思います。

さて、みなさんに問いたいと思います。ビジネス書を読んだ後、ご自身は何かしら変わっているでしょうか?ほとんどの方が「変わっていない」とご回答されると思います。むしろ、本を読んだぐらいで変わるわけがないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。確かにごもっともです。しかし、せっかく時間をかけて本を読んだわけですから、読んだ後に何か自分自身に変化がほしいですよね。

ここから、私がやっている本の読み方をご紹介します。 この内容を通じてみなさん自身に変化を起こすことに気付いていただけるとうれしいです。

身近なケースに置き換える

ビジネス書にはいろいろなものがあります。ドラッカーをはじめとした著名な経営学者が書いたものから、経営者自身がまとめたもの、はたまた「経営戦略」や「マーケティング」などのカテゴリに分けて複数の方が執筆したもの、さらには世相をある観点から切り取って論じた新書まで、数を上げればキリがありません。これらたくさんのビジネス書を読むにあたって、私は身近なケースに置き換えて読んでみることをお勧めします。

たとえば、ドラッカーの有名な言葉に「企業の目的と使命を定義するとき、出発点はひとつしかない。顧客である。顧客を満足させることが企業の使命であり、目的である」というものがあります。ここだけサラッと読んでしまうと「当たり前じゃん」で終わってしまうのですが、身近なケース、たとえば自分のケースに置き換えるとどうなるでしょうか。   「私の目的と使命の出発点は顧客を満足させることである」となります。そうなると、「私にとっての顧客ってなんだろう?」と新たな問いが浮かんできます。このようにして身近なケースに置き換えて考えることで、さまざまな新たな問いや疑問が浮かび、それに対して考えていくことによって、ビジネス書で主張していることを自分のこととして噛み砕き、自分の血肉としていくことができるのです。

とにかくメモる

身近なケースに置き換えるとどんどん新しい疑問が浮かんできます。それらの疑問と答えはさらなる疑問を呼び、自分の頭の中だけでは処理できないほどに膨らんでいくでしょう。処理できなくなってしまうと疲れてしまって本を読むのが嫌になってしまいます。

そうならないように、私は考えるときには些細な事でもいいので本にどんどんメモを書き込むようにしています。ページに折り目をつける方や付箋を貼る方もいますが、あれは後で見直すときのため。読んでいる「今」、考えている「今」この瞬間が大事なのです。迷っていてもまとまっていなくてもいいのです。どんどん書き込んでいきましょう。書き込み続けることで自分の考えが少しずつ整理されていきます。そして、他人の経験談であったはずの書籍の内容が、あたかも自分の経験のように自分の中に蓄積していくのです。

なれないうちは分厚いビジネス書でやるのではなく、新書あたりからチャレンジすると良いでしょう。さらに進むと、今度は読書専用ノートをつけてみることをお勧めします。読んだ本の概要、学んだこと、オススメポイントなどを1ページにざっくりとまとめるのです。これによってたくさん考えていた内容がスッキリ整理されてさらに自分自身の中に蓄積しやすくなっていきます。

小説・漫画も読み方次第でビジネスの糧になる!?

ビジネス書に限らず、小説や漫画などからも学びを得ることもあるでしょう。PayPal社の前進、X.com社を設立したイーロン・マスクさんやFacebook社のCEO、マーク・ザッカーバーグさんはSF小説好きとして知られていますよね。さらに麻生財務大臣(前総理)も無類の漫画好きとして知られています。ここでは、小説や漫画をどのように読むと学びにつながるか、についてお話したいと思います。ビジネス書と違い、小説や漫画を読む動機は本当に様々ですが、今回は「きちんと小説や漫画から学びを得る」ことを目的として話を進めていこうと思います。

小説や漫画から学ぶメリットは、ストーリーがはっきりしていることと一番伝わりやすい部分を絵を交えて表現しているので、頭に残りやすいことです。最近ビジネス書でも「漫画でわかる○○○」というものが増えていることから、小説や漫画の良さが見直されてきているといえるでしょう。

さて、ビジネス書の読み方でも触れましたが、本を読む時の基本的な軸は、「自分のこととしてとらえて最大の学びを得る」ことです。ですから、小説や漫画を読むときにも「自分のことととらえる」ことを基本において考えていきます。 ビジネス書では、現実に起こりうる事象でしたから「身近なケースに置き換える」ことが比較的やりやすかったと思いますが、小説や漫画の世界は非現実の世界なこともありますからそれがなかなかやりづらい。そこで、以下のように考えて行きたいと思います。

主人公になりきる

身近な具体的ケースに置き換えることが難しいので、いっそのこと、物語の主人公に自分がなりきったつもりで読んでみましょう。読者という第三者的目線ではなく、あくまで主人公の目で。少年誌に掲載されるような漫画では、主人公の存在感がとても大きいのでやりやすいと思います。これが青年誌に掲載される漫画になると、主人公以外のキャラクターもそれなりに存在感が大きいので、慣れてくると、主人公以外のキャラクターになりきったつもりで読んでみてください。小説でも同じことが言えます。

何をバカな、と思われるかもしれませんが、登場人物本人になりきらないとわからない部分は結構あるのです。たとえば、売上高1位を記録している週刊少年誌に連載されているテニス漫画では、主人公がテニスの試合中に考えていること、「どこに打てばどう返ってくる」「ここで攻めないと後から押し切られる」などの心理描写がとても巧妙で、テニスの試合をしている緊張感や試合の中で考えていることを実際に味わうことができるのです。

パワーフレーズを思い出せるようにする

ビジネス書にはなかなかなくて小説や漫画にはあるもの、それは主人公やキャラクターが発する「名言」です。名言は、小説や漫画の特殊なシーンを端的に表すものですから、一般化しづらいものですが、自分のことととらえると、自らを奮い立たせるパワーフレーズになりえます。このパワーフレーズを日常の色々なシーンで思い出せるようにしておくと、頑張らなければいけないときや、心が折れそうになったときにももう一歩の力が出たりするものなのです。小説や漫画の中の名言に勇気づけられた人もいるのではないでしょうか・・・(遠い目)。

前回ご紹介した「とにかく書く」方法で小説や漫画に書き込むのはさすがにはばかられるでしょうから、パワーフレーズだと思った言葉はメモやノートにまとめておくと良いかもしれませんね。最後に、漫画の名言を集めたサイトをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

■絶望して、心が折れそうなときに、僕らを救ってくれたマンガ名言 http://matome.naver.jp/odai/2133706707777016901


執筆者:取材の学校 ライター 堀江賢一

1977年生まれ。福岡県育ち。九州大学大学院理学府修了。中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー(AFP)。 大手電機メーカーにてグローバルSCMプロジェクトやインターネットコンテンツ配信システムの販売、事業部改革プロジェクトなどに携わる。システム開発、販売、組織改革と、企業組織活動のあらゆる面を経験。その後コンサルティング企業を経て、現在はインターネット企業で、クラウドの事業戦略やマーケティング戦略の立案と実行に尽力している。戦略と実行計画の立案、プロジェクト推進が得意。 趣味はアカペラとテニス。友人と5人でアカペラユニットを組んでおり、結婚式などで歌を披露している。全日本テニスランキング保持者。