掴むチャンスは一度きり?

「チャンスの神様は前髪しかないよ、絶対に逃しちゃダメ!」

なんてセリフ、どこかで聞いたことはないだろうか。

このたとえ話、女子会やビジネスシーン、ドラマなんかでよく使われる何とも効き目のある万能薬。「そ、そうだよね!!!!」なんて次の瞬間に主人公が目を覚まし、雨の降る道を傘なしで走っていっちゃいそうなシーンが目に見えるようだ。

そもそもどんなたとえ話なのか。目の前に走ってくるチャンスの神様は前髪しか生えておらず、瞬時の判断で神様の前髪を掴みチャンスをゲットできなければ、その神様は過ぎ去り、二度と同じチャンスには恵まれることはない。

あとは体が真横を通り過ぎるのを見つめ悔しい思いをするであろう。といった話。迷っていたり、勇気が出なかったりするモヤモヤ〜な気持ちにカツをいれてくれる。

前髪しかない神様、カイロス

この神様、実際にギリシャ神話に登場する神様の中の一人だというから驚く。彼の名前はカイロス。ギリシャ語で「機会(チャンス)」を意味するKaipocを神格化した男性神であり、一応「イケメン」の神様として認識されているようだ。しかし、写真をみて口が裂けても「イケメン」とは言い難いのが本音。ロックスター並みにめちゃくちゃ長い(前)髪の毛を振り乱して空を飛ぶ絵はちょっと面白い。

神様は二物を与えないというが、神様本人にくらい二物与えてあげたっていいじゃんよ、と思うくらい彼の後頭部はツルンとしている。どこかで見たことがある。あ、「ちびまる子ちゃん」の花輪くんだ。

「前髪しかない神様」、想像の中ではちょっとメルヘンな天使ちゃんをイメージしていたがギリシャ神話の中には結構シュールな神様もいるのね、なんて考えてしまった。

脇毛の生えたチャンスの神様

さて本題に入りたいと思う。 「チャンスの神様は前髪しかない」から焦って捕まえようとした結果、失敗してしまった女子、男子の皆様。「チャンスの神様の前髪を掴む」タイミングを逃して後悔しているあなたに朗報である。

なんと、カイロス神様、がっつり脇毛が生えている。盲点。前髪はくるくるしているのに結構直毛な脇毛がお見えしているではないか。ただ単にイケメンと呼ばれる神様の脇毛に興奮してこのコラムを書いているわけではない。イケメンは好きだけど。

ここで言いたいのは、チャンスは一回しかないというのは思い込みであり、じっくり観察を繰り返すと必ずどこかに小さな小さなチャンスが転がっているかもしれないということ。

前髪しかないと思い込んでいた神様に、やっとつかめるほどの脇毛が生えていたように、チャンスは視点を変えてみてみると意外に見つけられるものなのだ。脇に生えた毛を掴み取るなんて、もしかしたらそのチャンスをものにするには難しいかもしれない、嫌な思いをするかもしれない、はたまた臭いかもしれない(違うか)。

視点を変えてチャンスを見つける

チャンスの神様はパーフェクトなようで、パーフェクトでなかった。いや、きっと気付いた人にセカンドチャンスを与えてくれる心優しい神様なのだろう。一つの道がダメであっても必ず他の道はあるのだ。目を見開いて、新たな道を見つけ出す、それができないのであれば泣き寝入りをするか自分を責め続けるかするしかない。

後悔は何よりも辛いものだと思う。「あの時、こうしていれば・・・」なんて考えたらキリがない。人生一度きり、諦めかけた夢にもう一度チャレンジするなら今なのだ。

視点を変えて同じチャンスを見てみよう。剃り残し、掴めそうかな?掴める長さになるまで、ライオンみたいに静かに狙いを定め続けるのもアリだと思う。ただ今回は決して逃してはならない。

チャンスは決して一回だけではないはず。 神様が驚いて脱毛、いや、脱帽してしまうくらいビッグな人間になってやろうじゃないか。

著者プロフィール

神山まりあ 1987年2月17日生まれ 東京都育ち 成蹊大学文学部卒業。大学在学中に単独でハワイに移住。現地で働きながら英語を習得する。帰国後、2011 ミス・ユニバース・ジャパンに選出。日本人初、世界で最も好感度の高かった人に贈られるMiss Congenialityでは3位以内に、National Costumeでは10位に入賞。ファッションモデル、MC、ミス・ユニバース養成講師として幅広く活動中の2013年、J-WAVEナビゲーター2013優秀者に選ばれて特別番組「J’S SPECIAL」にて念願のJ-WAVEナビゲーターとしてデビュー。2016年3月までJ-WAVE「ZAPPA」ナビゲーターとして活躍。日本マナー・プロトコール協会認定のイメージコンサルタントとして、またGSC主催企画を通して若者や女性の社会進出を積極的に応援するなど活動は多岐に渡る。

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