「アイデアを出してください」―誰しもこう言われた経験があることでしょう。そして思ったはずです。「どうしよう」 ― 面白いアイデアが次々に出てくるのであれば苦労はありません。でもそう簡単にアイデアなんて出てきません。今回はアイデアを出すにはどうすればよいのかをご紹介します。

アイデアが出てこない3つの理由

そもそもなぜアイデアが出てこないのでしょうか。理由はいくつかあると思います。ここでは主なものを3つみてみます。

1.インプットが少ない

アイデアは、「テーマ」と「あなたの知識や経験」との化学反応です。テーマに関連する知識や経験が少ないとアイデアは出てきません。知らないことが武器になることもありますが、多くの場合には無から有が生まれることはありません。インプットを増やすことが、アイデア出しの第一歩です。

2.テーマが具体的でない

テーマの中にアイデアを出すためのヒントが少ないとアイデアは出てきにくいです。「新製品をテーマにアイデアを出してくれ」と言われても、漠然としていて考えにくいですよね。これが「30代OL向けの春の新製品」だとどうでしょうか。具体的なアイデアは具体的なテーマから生まれます。

3.考えることに集中していない

アイデアを出しながら出てきたアイデアの良し悪しを判断すると、次第にアイデアが出てこなくなります。アイデアの良し悪しを考えるのは後回し。アイデアを出すときはアイデアを出すことだけに集中しましょう。

アイデアを出すための3つの方法

1.ブレインストーミング

ブレインストーミングはアイデアを広げるときに使われるやり方です。特にグループでアイデア出しをする場合に威力を発揮します。ブレインストーミングのルールは4つです。

・批判をしない

・自由な発想をする

・質より量

・他人のアイデアへの便乗歓迎

これらのルールを念頭に、30分や1時間など時間を区切ってアイデアを出していきます。このとき付箋にアイデアを書きだすと、あとでアイデアを整理しやすくなるのでお勧めです。

2.KJ法

KJ法はアイデアを整理していくときに使われるやり方です。アイデアを分類し、関連付けて、結論を出していくときに使われます。KJ法の手順は次のようになります。

・アイデアを出す

・アイデアを分類(グループ化)する

・グループ間の関係付けをする

・グループ間の関係を考慮してまとめる

アイデアを出すところはブレインストーミングなどで行います。その後、類似したアイデアをグループ化していきます。グループ化はさまざまな観点からできるので、いろいろと考えてみるとよいでしょう。グループ化ができたらそれらをまとめるキーワードを考えます。

次にグループ間の関係付けをします。因果関係、時系列などの関係を考えていきます。最後に、これらの関係を考慮して、グループ(アイデア)がどういうストーリーになっているのかをまとめていきます。こうしてアイデアを整理すると取り組むべき課題が明確になります。

3.欠点列挙法

欠点列挙法もアイデアを広げるときに使われるやり方です。既存の製品やサービスの欠点を挙げて、それをどのように改善するかを考えていきます。ポイントはできるだけ具体的な場面を想定して欠点を挙げることです。実行できる改善策は具体的な欠点から生まれるものですので、その場が頭に浮かぶような欠点を挙げるようにしましょう。

これで今日からあなたもアイデア出しが得意に。まずは身近な人にサプライズプレゼントのアイデアを考えてみてはいかがでしょうか。

<参考情報>

アイデア発想法には他にもさまざまな手法があります。以下のウェブサイトも参考にしてみるとよいでしょう。

株式会社矢野経済研究所ウェブサイト 「未来創造」の「ビジネスアイデア発想ガイド」が参考になります。

立命館大学経済学部山井ゼミウェブサイト ブレインストーミングとKJ法について参考になります。

著者プロフィール

霜田 亮

1981年生まれ。同志社大学法学部退学。大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了。中小企業診断士、弁理士、社会保険労務士。2016年4月独立開業。弁理士として多くの技術を見てきた経験を活かした製造業の支援が得意。「技術力を経営力に変えるお手伝い」をモットーに、事業計画作成や資金調達など多岐にわたって企業のサポートをしている。趣味は筋トレ。虚弱体質改善のため昨年からジムに通い始めたものの体力アップではなく、マシントレーニングにはまる。最近ようやくシックスパックの兆しがみえてきた。

公式サイト:取材の学校