正直、私は経理関係が苦手だ。 これまでも請求書の作成も含め経理関係は人に丸投げしてきた。いちいち細かく値段を気にしていたら、せっかくの大事な人とのひとときも楽しく過ごせないと、ろくに額も見ないでクレジットカードの明細にサインをすることも度々だ。 若い時からそんな感じだったので月末になって大変な思いをすることも多かった。しかし、それでも経理に目を通す気にはなれない。作業をしてくれる人たちに感謝しつつ、どこか「自分にはできない」と遠ざけていた。

私には特別だらしがないところがあるのは認めるが、他にも同様に感じている人は多いはずだ。

Moneytreeは、そんな私でも使える財務管理ツールだ。 なんせ何もしなくても、ほぼ自動的にいつでも最新の財務状況が(少なくとも銀行の残高やクレジットカードの利用状況、ポイントの残高)が確認できる。そしてモノグサな私でも「ちょっと今月はカード使い過ぎだな、もう1軒行くのはやめておこう」といった具合に日々の生活の中でいい感じに「意識」することができるのだ。

私がMoneytreeを気に入って、一緒に仕事をすることまで引き受けた理由はもう1つある。 Moneytreeの人たちが、自分たちの仕事をとてもクリエイティブなことだと考えているからだ。例えば同社のマーケティングのトップ、Zach Taubが最近、よく話題にするのが「アップル社の波佐見焼」の話題だ。

Hasamiyaki

引用元:Macお宝鑑定団Blog

波佐見焼といえば、有田のすぐ隣、長崎県東彼杵郡波佐見町でつくられている陶磁器。10年ほど前までは、世界的に有名な有田焼に比べると、知る人ぞ知るといった印象の強かった波佐見焼だが、今では年に一度の陶器市には、全国から多くの人が訪れるほどの人気を博している。

アップル社が本社に新しくオープンしたストアが限定商品として売っているマグカップが、この波佐見焼だという。波佐見焼のシンプルな美しさを語った上で、「いい会社が持つ信頼というものは、そんな誰も気がつかないところにまでこだわって得られるもの。Moneytreeも、そういう姿勢を見習わなければならない」と言うのが彼の弁だ。

財務というその人にとって非常に重要な情報を扱うからには、信頼のため透明性が高く常に安心・安全のための努力をしていて当たり前だ。この点は、前の記事でも書いたが、以前、多くのサービスが使うOpenSSLという技術に情報漏えいの危険があると発覚した時、ほとんどの会社が対策が取れるまで黙っていたのに対して、Moneytreeが真っ先に問題を声高に謳いサービスを一時停止した姿勢を通して強く感じた(これが同社とのつながりが深くなったきっかけだった)。

ただ、こうした「セキュリティー」関連の技術を前面に押し出してしまうと、財務系サービスはなんだか急に難しくなって、使う人との気持ちに距離ができてしまう。Moneytreeに愛着を持ったのは、ただの無機質な数字の羅列に見えがちな経理の情報に、色彩であったり、愛らしい象のキャラクターだったりを加えて「それほど怖くない」ものに変えてくれていたことも大きいかもしれない。

「信頼とクリエイティビティーの交差」するところを目指して製品を作れば、もしかしたら苦手だった経理も自分の気分や体調、やる気といったものと同じようなバロメーターとして、もっと身近に感じることができるのかも知れない。そんなことを気づかせてくれたのがMoneytreeだった。

まだまだ完璧ではないMoneytreeだが、それでもアップル社やマスターカード社、日本のメガバンクなどの大手企業からの信頼を着実に積み重ね、それでいて昔ながらの親しみやすさも損なわず残している同社には今後も、この「信頼とクリエイティビティーの交差点」を目指して欲しいし、私もそうなるように協力を惜しまないつもりだ。

最後にMoneytreeがより多くの人に使ってもらうためにとった新しいステップを1つ。ついにWebブラウザ経由でも使えるようになった。これまではアップル社好きが高じて、iPhone、iPad、Apple Watchといったアップル製品には真っ先に対応するものの、他者の製品ではなかなか使えていなかったMoneytreeだが、先月からついにWebブラウザ経由で、今月からはAndroidでもβプログラムが開始されるようになった。これからはパソコンやiPhone以外のスマートフォンからも利用可能だ。

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