「食費が高い」「食費を減らしたい」-そんな声をよく聞きます。食費は多くの人にとって家賃などに次ぐ大きな支出です。食費は変動費のために一度見直しをすれば後はほったらかしでOKな固定費とは違って日々の努力が必要になります。そんななかでも楽をして節約をできる方法を紹介していきたいと思います。

平均値を知り、自分の分と比べてみる

節約を始める上で平均額を知っておくことは大切です。総務省の家計調査(2015)によると、単身で勤労者世帯の月の食費の平均は約4万5600円です。内訳をざっくりと見ると、自炊費的な食材費に1万300円、菓子類に約2500円、調理食品に約7600円、飲料に約3900円、酒類に約2300円、外食に約1万8400円、賄い費に約500円をかけているようです。数字を見ただけでも自炊が少なく中食や外食に頼っていることがよく分かりますね。また、菓子、飲料、酒類などの嗜好品の割合が高いです。

次に自分の場合はどうかを調べてみましょう。1ヶ月分の食費を記録するのは大変です。とりあえず1週間分を調べてみて。4倍をすればおおまかな1ヶ月分の支出が分かります。スーパーでの買い物や外食の際にレシートをもらい1週間分のレシートを集計してみましょう。集計をしたら自分の支出が平均と比べてどのように違うか、できればカテゴリー(自炊費、中食費、外食費など)に分けて比べてみたいですね。

大きい支出からドンドン削る

節約の基本は大きいところからドンドン行うこと。支出が把握できたら平均と比べて高い項目や割合が高い項目などから削っていきましょう。

大切なことは自炊費など健康を維持するのに必要な項目は削り過ぎないことです。嗜好品、中食、外食を中心に削れないところはないかを見ていきます。ムダ使いがないかを調べるにはレシートを見返すことが有効です。レシートには「いつ」「どこで」「何」を買ったかがすべて記録されています。

例えば、1週間分のレシートのほとんどがコンビニやカフェなどという人はコンビニやカフェに行き過ぎているのかもしれません。次の週はそれらに立ち寄る頻度を減らしてみるのも手ですね。飲み会が多いという人は行く頻度と1回当たりの予算をよく考えて1ヶ月の飲み会代を予算立てするようにしましょう。

自宅ご飯代を減らすには

外食費や嗜好品代を減らしたくないという人も多いでしょう。そんな場合は自宅ご飯代(自炊費、中食費など)のやりくりを考えてみましょう。注意をしなければならないのが自炊の頻度が低いと食材をダメにするなどの割合が高く、毎日自炊をする人と比べると自炊費が割高になりやすいということです。

外食をする日は前もって予定を立て、それに合わせて買い物をするなどの工夫が必要です。食材の買い方としても冷凍できる物や日持ちする物などをフル活用することが大切です。肉類などはまとめ買いをして冷凍庫に入れておく、傷みやすい葉物野菜は冷凍野菜なども活用する、ジャガイモやタマネギなど日持ちする野菜を活用するなどの工夫も必要です。

おすすめなのが100円ショップなどの活用です。調味料や生鮮食品など少量で値段が安いからです。大家族の場合は大容量ショップでまとめ買いをするのが有効ですが、単身でそれほど自炊をしない人の場合はいかに余分な買い物をしないかが節約のポイントです。

ご飯はまとめて炊いて小分けをして冷凍をすると経済的ですが、手間暇をかけたくないという人はレンジで温めるだけの物を利用しても。安売りの時やディスカウントストアなどでまとめ買いをしておくと便利です。お総菜などの中食はタイムセールになっている場合は割安ですが、一般に割高なのでできるだけ避けて時間をかけずに自炊ができるとよいですね。

いかがでしょうか。まずは自分の食費がどうなっているのかを把握することから始めてみましょう。手始めに今日からレシートをもらうのを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール
花輪陽子 1978年三重県生まれ。ファイナンシャルプランナー(CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。元外資系の投資銀行に勤務。リーマンショックで「夫婦同時失業」を経験し、現職に転身。テレビ出演、雑誌監修など多数。著書に『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)『お金持ちになる女はどっち?』(PHP)など。

公式サイト