どこで使っても1%以上の還元率

カード選びの際に着眼点となるポイント還元率。購入金額100円に対し1円相当のポイントが還元されることを還元率1%と呼びます。年会費無料、どこで使っても1%以上の還元率、貯めたポイントが使いやすいこと、などがカード選びの基準になります。

通常の還元率は0.5%(200円の買物で1円相当)、特定の店舗では高還元率といったクレジットカードが一般的で、どこで使っても1%以上の還元率が得られるクレジットカードは優秀です。

クレジットカード(後払い)のポイントに対して、銀行口座からその場でお金を引き落とす(即払い)デビットカードや、先にお金を入金して利用する(前払い)プリペイドカードは、還元率が低いことが通例でした。

LINE Pay、楽天銀行、ソニー銀行など

デビットカードでは0.2~0.5%前後、プリペイドカードでは0.5%前後の還元率のものが多いのですが、最近では還元率が一律1%以上のものも登場しています。

例えば今年3月に発表されたプリペイドカードである「LINE Payカード」。JCB加盟店で利用でき、一律2%のポイントがつきます。毎月の引き落としに使えない点や、各種家計簿アプリでデータ連携できないといったデメリットはありますが、ポイントは文字通りザクザク貯まります。

デビットカードでは楽天銀行とソニー銀行が発行しているカードがユニークです。楽天銀行の「楽天デビットカード」はJCBブランドを選択すると還元率が1%です。口座から残高引き落としされるため、楽天銀行をデータ連携しておけば家計簿アプリでも情報を取得することができます。

ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」は外貨預金や海外旅行に親しみのある人にとって魅力的なサービスを提供しています。海外旅行に出かけた時、ソニー銀行の外貨預金残高から即時払い(デビット機能)ができます。通常、海外旅行に出かける時期が円安であれば、そのレートの下で支払うことになりますが、「Sony Bank WALLET」であれば円高の時に蓄えた外貨で現地のお買い物をお得に楽しむ可能性も生まれます。国内のショッピングに対しては、外貨取引の度合に応じて0.5~2%のキャッシュバックもあります。

審査不要という特徴も

クレジットカードのクレジットには信用という意味があります。支払いを後から行うため、信用の度合によって後払いできる金額が変わります。

一方、デビットカードの場合、口座に残高がなければ支払いができませんし、プリペイドカードも先に入金をして残高がある分までしかお買い物はできません。後払いするわけではないため、プリペイドカードやデビットカードでは原則審査がありません。子供のお小遣や仕送りにも電子決済を上手に取り入れたいといったケースで選択肢に入ってくるでしょう。

また、クレジットカードはなんだか借金のように感じるから怖い、と思っていた現金派の人も、既にあるお金の範囲で買い物をするため安心して使え、クレジットカード並のポイントを得られるチャンスが広がっているといえます。

電子決済は現金に比べお金を使っている感覚が軽くなりがちという注意点はありますが、「現金で買わないものはカードでも買わない」というルールを意識すると失敗しにくくなります。得られるポイント以上に消費をしてしまうことが無いよう気をつけつつ、お得で快適なお買い物ができると嬉しいですね。

著者プロフィール

風呂内亜矢 ファイナンシャルプランナー(CFP認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)、宅地建物取引士。1978年生まれ。岡山出身。 IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです~お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか~』(祥伝社)等がある。

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