初対面の方とのあいさつにはつきものの「名刺交換」。緊張して、ついぎこちなくなってしまいませんか?私も以前は、「名刺交換って、堅苦しくてなんだか苦手だなぁ」と思っていました。でも実は、「はじめまして」の挨拶と名刺交換に失敗しただけで、せっかくのビジネスチャンスを失ってしまうこともあるんです。ですから名刺交換のマナーは、しっかり身につけておきましょう。

「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で、「人が初対面の人と会ったときの第一印象はわずか数秒で決まってしまう」というものです。人が他人を認識するときには、以下の割合で相手を判断するのだそうです。

第一印象 割合

つまり、「はじめまして」のあいさつ、その動作・振る舞いと声のトーンで、人の印象は決まってしまうということなのです。であれば、初対面のあいさつでは、さわやかな立ち居振る舞いで好印象を勝ち取り、その後のビジネスにつなげていきたいものです。

スマートな名刺交換で第一印象はバッチリ!

初めて会う方には、相手より先に自分から声をかけましょう。あいさつは、先手必勝!受け身より攻めの姿勢が大事です。

「後であいさつしよう」なんて思っていると、そのまま会話が始まってしまい、名刺交換のタイミングを逃してしまいます。次に会ったときに「相手の名前が分からない!いまさら聞けない」なんて気まずい思いはしたくないですよね。

【名刺交換の手順】

①相手の人数分の名刺を名刺入れから取り出し、名刺入れの下に準備する。

②相手の1メートルくらい手前へ行き「お名刺をいただいてよろしいでしょうか」と声をかける

③右手で自分の名刺の端を持ち、軽く会釈をしながら、胸元から相手の手元へ名刺を差し出し「○○の○○と申します」と名乗る。※このとき、相手の名刺より自分の名刺を下に差し出すのがよいでしょう。これは相手への尊敬をあらわします。

④「頂戴いたします」と言いながら、名刺入れを持っている左手の指先で相手の名刺を受け取る。※相手の名刺の端を持って受け取ります。名刺の中央を親指でベッタリ押さえたりしてはいけません。名刺の表面は相手の「顔」だと思って取り扱いましょう。名刺を丁寧に取り扱うあなたの姿は、相手の目にも「ビジネスの相手にふさわしい」と映るに違いありません。

⑤相手の名前を見て、「○○様ですね」と復唱する。

⑥相手の社名・業種・肩書などをよく見て、コメントする。※ここ、重要です!自分との共通点や関心のある点を探して相手を尊敬するコメントをします。また、褒めるネタがあればこのときに褒めましょう。「御社の商品、いつも利用させていただいています。○○なところが良いですよね~。」「○○といえば、最近○○ですよね。すごいですね!」など。

名刺交換でビジネスチャンスをつかもう!

名刺交換は、単なるあいさつの場ではありません。初対面のビジネスパーソンが相手への尊敬を表明する「儀式」であり、またお互いを知ってビジネス上の接点を発掘する場でもあります。

多少ぎこちなくてもいいんです。相手への尊敬を表現することが「マナー」の本質なのですから。名刺交換から会話が弾み「今度ぜひ一緒にビジネスをやりましょうよ!」という話の流れになれば最高ですね。

著者プロフィール

大嶋 朋子

中小企業診断士。中小企業の経営計画・経営戦略策定を支援。一児の母。育児休業を経て職場復帰した自身の経験を活かし、育児と仕事の両立支援・女性活躍推進支援を中心に活動している。

公式サイト:取材の学校