皆さんはご自身の事業の良いところや悪いところを含めて把握されていますか?今回ご紹介するのは、今、流行りの事業全体を俯瞰して捉えるためのツール「ビジネスモデルキャンバス」です。「最近たまに聞くけど、ビジネスモデル?キャンバス?カタカナばかりで何のこと?訳がわからない」と思われる方も多いと思います。

ビジネスモデルキャンバスとは、ベストセラーにもなった書籍「ビジネスモデルジェネレーション」によって、日本で流行り出した事業を見える化するための道具です。大企業でも組織的に新事業の創出に活用され始めています。SWOT分析や3C分析のように標準的な分析ツールになりつつあります。 今、ビジネスモデルキャンバスは普及期なので今回のテーマに取り上げてみました。

ビジネスモデルキャンバスってどんなもの?

ビジネスモデルキャンバス

上図が、ビジネスモデルキャンバスのフォーマットです。

9個の箱で構成されており、それぞれに個客セグメント、顧客関係、チャネル、価値提案、主要活動、パートナー、リソース、収益、コストを記載します。できる限り具体的に書くことが自社の強みや他社との差別化が見えやすくなります。右側は顧客、左へ行くと自社内の内容を書いていきます。あ9個の箱の中で、最も重要で最も書きにくい箱は「VP(価値提案)」だと思います。

ここは、いわゆる自社の「売り」や「差別化のポイント」、「コア」を書く場所です。顧客の課題を解決できる提案、ニーズやウォンツを満たす提案であることが重要です。 圧倒的な売りがあれば書きやすいですが、なぜ書きにくいかというと、「CS(顧客セグメント)」が具体的になっていないということがよくあります。誰のどのようなニーズ・困りごとに応えるようにするか、これを明確にすることで、VPは書きやすくなります。

事業の見直し

あなたのビジネスモデルキャンバスは書けましたか?全ての箱が埋まらないことはよくありますが、その埋まらない箱が競合に対する弱点だったり、検討が足りない部分になります。

また、競合のビジネスモデルキャンバスを作成することで、自社の強みや弱み、差別化要素を考えることになります。ぜひ競合のビジネスモデルキャンバスも作成してみてください。全ての箱で特色を出す必要はありません。一つか二つ、競合との差別化に成功すれば、ブルーオーシャンもしくは寡占状態を作り上げることができます。

ビジネスモデルを見直し、徹底的な差別化と競合の排除で、「目指せ!ブルーオーシャン!儲かる事業!」

著者プロフィール

谷村 圭司

2014年中小企業診断士登録。ITコーディネーター、ITストラテジスト。システム開発会社に勤務。SEとして10年システム開発に従事した後、コンサルティング部門に異動。民需企業全般に対して、システムコンサルティングや提案支援に従事。

公式サイト:取材の学校